誰かといることで感じる孤独より、ひとりの中にある強さを選びたい。
静けさに耳を澄ませ、自分の内側にある小さな光を見つける時間。
わたしをわたしに戻す、そのひとときが何より大切なのだ。
孤独を恐れず、愛する人へ届けたい物語。
ひとりでいることが、好きだった。
騒がしい場所も、誰かの気配も、時々うるさく感じてしまう。
心の奥では誰かを求めながら、それを隠すのが上手になってしまっただけ。
“誰にもわかってもらえない”という言葉は、もう使わない。
その苦しみさえも、わたしのものとして大切にしているから。
孤独は、寂しさではない。
孤独は、わたしだけの時間。わたしだけの空気。わたしだけの感情。
誰かと分かち合わないことが、こんなにも美しいと気づいたのは、いつからだっただろう。
たしかに、ひとりで夜を越えるのは時々苦しい。
でもその静けさの中にしか現れない、心の声がある。
その声はとても小さくて、世界の喧騒の中では簡単にかき消されてしまうもの。
だからこそ、わたしは孤独を愛している。
わたしはわたしを、誰より深く理解していたい。
誰かの言葉に左右されず、誰かの期待に応えず、ただ、心の奥に浮かぶ小さな波紋に耳を澄ませていたい。
それは逃げじゃない。
強がりでもない。
世界に背を向けることでしか、見えないものがある。
自分自身と正面から向き合うためには、誰の目も届かない場所が必要なのだ。
孤独とは、弱さではない。
それは、ひとりで在る強さ。
そして今日もまた、わたしは静かな部屋で灯りを落とす。
心の奥にだけ灯る、小さな光に身を委ねながら。
そのぬくもりが、わたしをわたしに戻してくれる。
それで十分だと、今は思える。


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